ジュッティは、一見するとどれもよく似た靴に見えるかもしれません。
平たい形、先の少し尖ったシルエット、
刺繍や装飾が施された、異国の靴。
(そもそもジュッティがどんな靴なのかについては、
別の記事で詳しく紹介しています。
初めての方は、こちらの記事から読んでもらっても大丈夫です。)
でも実際に手に取って、履いてみると、
その印象は驚くほど違います。
落ち着いた気分の日にしっくりくるもの。
足元から少しだけ強さを足してくれるもの。
今日はこれじゃない、と無意識に避けたくなるもの。
当店で扱っているジュッティも、
素材や刺繍の技法、デザインの傾向によって、
「履いたときの気分」がはっきり分かれています。
この違いは、
良し悪しや格付けではなく、
相性のようなもの。
今日は静かに過ごしたい。
今日は外に向かいたい。
今日は足元を主役にしたい。
そんな感覚に合わせて選べるように、
ここでは、当店で扱っているジュッティを
デザインの傾向ごとに紹介していきます。
正解を決めるための記事ではありません。
今の自分の感覚に、少しだけ言葉を添えるための読み物として、
気楽に読んでもらえたら嬉しいです。
🥿 当店で扱っているジュッティのデザインタイプ
ひとくちにジュッティと言っても、
使われている素材や刺繍の技法、デザインの方向性はさまざまです。
当店では、見た目の華やかさや価格帯だけでなく、
「どんな気分の日に手に取りたくなるか」を大切にして、
いくつかのデザインタイプに分けて紹介しています。
今日は静かに過ごしたい日。
足元に少しだけ遊び心を足したい日。
気合いを入れたい日。
そんな日常のグラデーションに合わせて、
それぞれのジュッティが、
どんな雰囲気を持っているのかを見ていきましょう。
🌿 サプライシリーズ|日常にすっと馴染む、ベースの一足
当店のジュッティの中でも、いちばん「日常使い」を意識して仕入れているのがサプライシリーズです。
ブラウンを基調に、足の甲には幾何学的に切り抜かれた黒い革。
周囲には金糸で星やモチーフの刺繍が施され、控えめながらも印象に残るデザインになっています。
素材は合皮ですが、その分気負わず履けて、
「今日はちょっとそこまで」の日にも選びやすい一足。
黒革の切り抜きがあるタイプと、金刺繍のみのタイプがあり、
足元を引き締めたい日にも、落ち着いた装いの日にも寄り添ってくれます。
🎈 ポンポンシリーズ|気分を軽くする、遊び心のある派生系
ポンポンシリーズは、サプライシリーズのデザインをベースに、
より親しみやすい価格と、少しポップな要素を加えたラインです。
足の甲に付いたポンポンが、歩くたびに小さく揺れて、
どこか肩の力が抜けるような印象に。
「今日は真面目すぎなくていい」
そんな日に選びたくなる、軽やかなジュッティです。
🪡 カシーダシリーズ|糸で描く、静かな立体感
カシーダは、インド北部・カシミール地方に伝わる刺繍技法。
細かなステッチで描かれる花や葉は、
派手さはないのに、近くで見るほど奥行きを感じさせます。
布製のジュッティならではの柔らかさがあり、
落ち着いた装いの日や、静かに過ごしたい日に自然と手が伸びるシリーズです。
🤍 チカンシリーズ|白糸がつくる、余白の美しさ
チカン刺繍は、ラクナウ地方に伝わる繊細な白糸の刺繍。
色数を抑えたステッチが、布の余白を引き立て、
足元に静かな気品を添えてくれます。
主張しすぎない分、装い全体を邪魔せず、
「今日は少し整えていたい」日に選ばれることの多いジュッティです。
✨ パーヤルシリーズ|歩くたびに、微かなきらめき
パーヤルシリーズは、カシーダやチカン刺繍のジュッティに、
パーヤル(足飾り)を思わせる銀色のビーズをあしらったデザイン。
歩くたびに、控えめに光るビーズが、
足元にリズムを生み出します。
華やかすぎず、それでいて少し特別。
気分を上げたい日に選びたくなるシリーズです。
🦚 フルカリシリーズ|物語をまとうような刺繍
フルカリシリーズは、動物や花のモチーフを前面に出した刺繍が特徴。
色使いは幻想的で、少し異国の絵本を思わせるような雰囲気があります。
足元を主役にしたい日や、
装いに物語性を足したい日に選ばれるジュッティです。
👑 ザルドージシリーズ|礼装にも通じる、密度の高い一足
ザルドージ刺繍は、パキスタンの礼装にも用いられる技法。
金属糸を用いた刺繍は密度が高く、
外側だけでなく、内側にまで施されているのが特徴です。
合皮製でありながら、存在感は格別。
「今日は少し特別な日」に選ばれることの多いシリーズです。
🌿 気分で選ぶ、今日の一足
ジュッティ選びに、正解はありません。
今日はたくさん歩きそう。
今日は少し気合いを入れたい。
今日はただ、心地よく過ごしたい。
そんなその日の気分や体の感覚に合わせて、
足元を選ぶだけで、装い全体の印象は驚くほど変わります。
刺繍の密度や色使い、素材のやわらかさ。
どれも「意味があるから選ぶ」というより、
今の自分が自然と惹かれるものを手に取れば、それで十分。
ジュッティは、特別な日のためだけの靴ではなく、
日常の延長線上にある存在です。
今日の予定や気分を思い浮かべながら、
「今日はこれかな」と感じる一足を、
暮らしの中に取り入れてみてください。
▶︎ ジュッティ一覧はこちら
































コメント